Welfare facility - Dining room
2021.03.23
Interior Design / Fuelwa Lab [ Work ]
片桐 結 - 山下 ぼぶ - Hinano
知的障がいを持つ方が暮らすグループホームのダイニングルームのインテリア。
施設の世話人さんの『福祉施設の暗いイメージを払拭したい。』という想いのもと企画が始まりました。
▼Before
綺麗好きなクライアントさんのおかげでとても綺麗に使用されているお部屋ですが、『表情が無い』と言った雰囲気の部屋でした。使用用途も夕飯の時のみというのが現状だそうで、広々としたダイニングルームがあるのに、あまり憩いの場として使用されていないそう。
自然と人が集う場にしたいというのが私の想いでした。明確な目的がなくても、なんとなくそこに居たい。おしゃれなカフェだったり、綺麗な公園だったり、普段しなかったようなことがしたくなる場ってあると思ってます。塞ぎ込みがちになってしまうのは障がいのせいでは無くて、そこに集う理由が特に無く、それぞれの部屋にこもってしまうからでは無いかと考えていました。
人々が集う場所に理由は無くて良いと思いましたし、様子を伺うことに人が疲れがちなこの時代、なんとなくそこに人がいて安心する程度の集いがみんなに必要なのではないかと考え、図書館とカフェの間のような落ち着いた空間を目指して作りました。
壁にかかった植物の成長を感じることで時の流れを感じたり、カフェっぽいな、なんてところからコーヒーや紅茶とかのドリンク作りにハマってみたり、普段読まなかった本を読んでみたり、そんなちょっとした日々の癒しのきっかけになってくれれば嬉しいなと思います。
インテリアの計画の詳細
ダイニングルームの中で特徴的だったのがこの対面式のキッチン。右側のスペースがある壁面は何か楽しそうなことができそうというわけで、プロジェクトを進行しました。
制作の流れ
1. 現地ヒアリング、測定
2. 図面作成
3. 資料作成
4. 資料共有、内容のすり合わせ
5. 備品発注
6. 木材加工
7. 当日作業
今回の内容
・クロス貼り
・カウンター下板材の設置
・ライティングレール設置、スポットライト取り付け
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