Matsudo International Science Art Festival. -MATSUKASHI-

2023.10.21-22

Furniture Design

松戸市で毎年開催されている国際アートフェスティバル、「科学と芸術の丘」。科学、芸術、自然をつなぐことで、国際的で創造的な未来の都市を実現することを目指しています。

2023年の「科学と芸術の丘」は大きく分けて3つのエリアで展開されました。メイン展示会場となる「戸定邸」、夜間にライブやフードエリアが展開される「河川敷」、そして市民参加型のマーケットや地域店舗とのコラボレーション企画が開催される「街」の3ヶ所です。

今回はこの「街」で開催される企画のうち、松戸駅西口公園エリアで開催されたフリーマーケットイベント「マツカシ」の什器デザインを担当させていただきました。

【マツカシとは】

かつて江戸川を挟んで河岸としても栄えた松戸駅周辺。そこに準え、当時の賑わいを新たに創造する「松戸の河岸」=『マツカシ』と称した “フリーマーケット” 。

かつての河岸のように、様々な物が街に並び、人々が “もの” を介して交流する場を創造していく。

企画ディレクション:STAG 小川 宏之
https://www.instagram.com/stagtokyo/


マツカシには、足場材を利用した、三方囲いが必要な飲食出展者向けの「ブースエリア」と、テーブルや椅子など持ち込み可能で自由度の高い、物流パレットを用いた「パレットエリア」、キッチンカー出展者向けの「キッチンカーエリア」の3種類のブースを用意しました。


【ブースエリア】

W:1800mm × D:1800mm × H:1800mmを1ユニットとした、工事現場で利用される足場材を利用した仮設ブースです。

四方を囲むテントの代わりに足場シート、テーブルの代わりに足場材料を使用しています。西口エリアは昔からあるレトロな居酒屋郡の一角が残っていたり、アーティストによるペイントが施された壁画通りというエリアがあったり、お買い物に来たお母さんからお散歩をするおじいちゃん、近所の保育園児までさまざまな人が集うエリアです。

公園の地面は砂で、壁画通りなどの文化もあることから、今回はストリートカルチャーのような荒々しいイメージで足場材をセレクト。「街中では工事現場の資材として扱われる足場材も、アイデア次第で街を楽しくする什器に早変わりする」ということから、街の皆様が、アイデア次第で身近なものを使って気軽にやりたいことをできる自信につながって欲しいという願いを込めました。

施工 : 足場アート
https://www.ashiba-art.com/


【パレットエリア】

パレットエリアでは、W:2400mm × D2000mmのエリアを1ブースとして、各ブースに物流に用いる、荷物を載せるための荷役台である「パレット」を2枚ずつ配置しました。

パレットは移動して重ねるも良し、小上がりとして利用するも良し、出店者さんに利用方法は委ねましたが、布を敷いて使用される方、重ねて棚のように使用される方まで様々でした。

その他、キッチンカーエリアにもブロックとして散らし、ベンチとしてご利用いただけるよう配置しました。

【科学と芸術の丘 カタリストイベント マツカシ】

主催 : 松戸市 / 科学と芸術の丘
企画運営 : 科学と芸術の丘実行委員会
まちのディレクター : 岩澤哲野
まちのアシスタントディレクター : 片桐結 / 小塚美悠
街企画ディレクション : 小川宏之 (STAG)
什器デザイン / 動画作成 : 片桐結 (MA+OI)
グラフィックデザイン : 小林彩 (いろどり屋)

MA+OI / Yui Katagiri

Space Design / Event Design / Association Design MA+OI代表 . 空間と時間のデザイナー . クリエイターズアソシエーション MA+OI HUB企画運営 浅草KAMINARI / オドリバディレクター . KAMINARIコミュニティーマネージャー 東京浅草のデザインオフィスです。 / 片桐 結

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