Spatiotemporal Specimen - Daily Life and the View from a Train Window
2024.12.20
「 時空間標本 -日常と車窓- 」
【HOT】 First Exhibition SONZAiの展示会にて、「存在」というテーマから、前作「SPILLOVER」に対比するコンセプト、生にスポットライトをあて作成した作品です。
今作では命の活動が多い場所、人々の交差点、目的に向かう通過点である駅や電車をテーマに、時空間を切り取り詩を書き、絵にした作品です。
空気や香り、温度感を色にし、都市を図面のような線のタッチで描いています。冥界を表現したSPILLOVERがぼんやりとした塗り方であったのに対し、水平垂直に色彩を乗せることで都市の建築物を表現しています。
電柱、地下鉄、川、蛍光灯を記号化し、地図を描くように構成しています。
なんとなく過ごしている日々も、それぞれの人にそれぞれの人生、暮らし、時間があります。そしてこの世に生まれてからの、「なんとなく」の日々の先には、全ての人々に、誰も知らない死が待っています。死生観や死後についての捉え方、解釈は、文化や国、個人にとってそれぞれですが、死生観は暮らしや都市にも広く影響します。
「なんとなく」を切り取り、見方を変えることで、新しい気づきがあるかもしれない。卒業制作で墓地を設計して以降、さらにそれを舞台に詩を描き、絵を描きを繰り返しています。
建築、デザインの世界で日々社会課題の解決を志す私にとって、アートは問題提起が目的です。
お墓って、誰のためにあると思いますか?
死後の魂って、どうなると思いますか?
あなたにとっての理想の最期とはどのようなものですか?
あなたはあなたの人生を、どう生きたいですか?
日々の生活の中で、対話のきっかけになることを願いながら作品を作っています。
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